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スケルトンとは

スケルトンとは

皆さんは子どもの頃、公園の滑り台や、プールのスライダーで頭を前にしてスーパーマンみたいに滑った経験はありませんか?
またスキー場などでプラスチックのソリに腹ばいになって乗った経験はありませんか?
そんな遊びから始まった競技なのです。
遊び心がエスカレート?いえ進化したものが、このスケルトンという競技なのです。
この競技、簡単にいうと、スタートからゴールまでソリに乗って滑り降り、 決められた本数を滑走し、合計タイムが速い人が勝ち!
といった、とてもシンプルなルールです。
ゴールタイムといっても100分の1秒(距離にしたら数センチ)の差で天と地ほどの成績が分かれてしまう世界。
では、見た目はそれほど変わらないのにどういった部分で差がつくのでしょうか?
選手たちはどの様な能力を向上させようとしてるのか簡単にご紹介します。

1、初速アップ
2、減速をおさえた滑走ライン
3、状況に合わせた用具の選択
4、 空気抵抗を抑えた滑走フォーム

スケルトン競技の必要要素

1の初速アップについてはすぐにご想像できると思いますが、ソリを速く押して乗り込んだ方が、ゴールタイムは速くなります。
ただ、必ずしもゴールタイムが比例するわけではない理由は、

2の「減速をおさえた滑走ライン」次第ということになります。
約1500メートル前後のコースを滑る間には、いろいろあります。例えば両サイドの壁。ここにぶつかることは大きな減速です。
まずは壁に当たらない様なスムーズなコースのライン取りが必要になるわけです。
ただしこのライン取りにこだわりすぎると、ソリと氷の摩擦が大きくなるため、これもまた減速になります。

そして4の空気抵抗を抑えた滑走フォームです。腹ばいになるのは一見同じなのですが、前を見ようとしすぎてしまうと、
正面から見たときに面積が大きくなるので空気抵抗が増します。
そのため、空気抵抗に配慮したウエア、ヘルメットなどの用具はもちろん、そりと一体になるようなフォームも大変重要になります。

次に3の「状況に合わせた用具の選択」という要素ですが、氷のコースは屋外なので、天候によりレース中にも絶えず変化し続けています。
そのため、滑走する順番などによっても状況は変わってしまうので、それに合わせて「ランナー」と呼ばれる、氷に触れる部分のパーツを選択していきます。
雪か晴天か、気温、氷温などを見比べ、これまでの経験などを考えながら選択していきますが、正解がわかりづらく、レースの朝は、選手が一番悩むことかもしれません。
このように、選手に求められる要素はいろいろあるのですが、野球でいえば打ってよし、投げてよし、守ってよしといったマルチな選手となることが必要です。

スケルトンとは

スタートはボブスレーコースと同じスタート板から、陸上競技のスターティングブロックを蹴るようにして走り出します。
タイミングは、陸上競技のピストルの号砲のようなものではなく、
ブザーのような音がしてから30秒以内に自分のタイミングでスタートします。

氷の上でソリを押して走ることを想像すると、ソリがグラグラ動いてまっすぐ押せないことや、足元がツルツル滑ってしまい、うまく走れないようなイメージをしてしまいそうですが、安心してください。競技の進化とともに、うまくいくような仕組みになっています。

まずコースは、ボブスレーと共有しているため、ボブスレーの刃をはめ、そりがまっすぐ押せるように溝が彫られています。
スケルトンの場合は片方をその溝のどちらかにはめて押しますが、
きちんと溝にいれておけばほとんど脱線することはありません。
また、足元のツルツルしそうな心配は、専用のスパイクをはくことで解消できます。
ちょうど生花の剣山がシューズの裏側についていることをイメージしていただくとよいかもしれません。
このように氷の上でも地面で走る時と同じように思い切って走ることができるのです。

その他にも、よく「操縦とかしているの?」「危なくないの?」「怖くないの?」などと質問されることがありますが、
よくある質問のページでご案内いたします。  

スケルトンを知る

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