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よくある質問

Q ボブスレーとリュージュは何がちがうんですか?
A ボブスレーは2人乗りと4人乗りがあります。氷上のF1とも言われており、
選手はそりに長座で座って滑走します。
リュージュは1人乗りと2人乗りがあり、仰向けに乗り足を下に向けて滑ります。
スタートはグローブの指先についたスパイクで氷を引っ掻いて加速させます。
それに対してスケルトンは、1人乗りのみで、うつぶせに乗り頭を下に向けて滑ります。
スタートはそりを押しながら走って乗り込み加速させます。
スケルトン競技のスタートスタイル
Q 危険?
A 見た目のインパクトから、危険だと思われるかと思います。
もちろん、時速100キロ以上の高速で滑走していますので、
イレギュラーが起こった場合は交通事故並みの怪我を負う可能性は十分考えられます。
なぜ怖いと思うのでしょうか?よく聞かれるのが、コースから飛び出したりしない?といったもの。
コーナーでは大きなGがかかりますので、
カーブによっては飛び出しそうなほどの転倒をすることも実際にはあります。
ただ、現在はコース設計も緻密に行われて設置されていますので、
コースから飛び出すというトラブルはほどんど起こりません。
体がむき出しだからぶつかったら大変なけがになるのでは?とも思われるかもしれません。
たしかに体がぶつかると痛いですし、すりむけて血が出たこともあります。
ただそれは他の競技でもありえますし、例えば日常でも、オートバイは体がむき出しだから危ない!と言われますが、それとなんら変わらないのです。
高速道路でスピードが出ている状態で、
急ハンドルを切ったら当然事故を起こし大怪我をしますよね?
スケルトンでは急ハンドルほどの操作性は大きくはありませんが、
基本に忠実に乗っていればまず問題なく滑る事は可能です。
その為、「 スケルトン=危険」は特段問題ではないかと思います。
Q スピードはどのぐらいでるのですか?
A コースによって高低差や、カーブ数が違い、また、選手によってスタートの速度、壁にぶつかるなどのミスがあるかないか、
によっても変わりますが、最大で140㎞ぐらいでるところもあります。
体感ではおよそ2倍に見えるとも言われています。
Q とまるには?
A 安心してください。ゴールのラインを通過すると、上り坂になり、だんだん減速していきます。
その前にゴールラインは見えるの?”と疑問が出てきそうですが、
氷に赤く、太いラインが引いてあるので下を見ていても認識できると思います。
もし気がつかなくても、だんだん上り坂になって減速していきますし、
コースの出口までには距離にも余裕があるので、あわてなくても大丈夫です。
Q 体重は重いほうが得?
A 必ずしもそうとは限りません。実際には金メダルを取った選手は制限重量以下でした。
詳しくはルールのページを参照していただきたいのですが、同じテクニックの選手であれば、
物理的に重たい方が加速するので有利に思われます。では”走るのが遅いけど体重が重い選手”と、
体重は軽いけどスタートはめちゃめちゃ速い選手”どちらがゴールタイムが速いのでしょうか?
この初速と加速のバランスが大切かと思います。
理想は”速い、うまい、おもい”の三拍子揃うことです。
Q まわりはみえてるの?
A 加速しているカーブの中では頭が上げられないほどのGを感じていますので、
見ようとしなければ見ることはできません。
ただ、滑走中はそりから身体が浮いてしまうとそりがぶれたり、空気抵抗が増してしまうため、
身体はできるだけ力を抜いて伏せています。
その状況で前を見るには、上目づかい程度ですので、視野はそれほど広くはありません。
みなさんも床にうつ伏せになり、脱力した状態で頭を動かさずに”眼”だけを動かして周りを見渡してみてください。
100キロ以上のスピードの中で”眼”からどれだけ情報を取り込めるかが重要になってきます。
滑走中の視界
Q どんな大会があるの?
A 国内では全日本選手権があります。トップ選手から初心者まで同じ土俵で戦います。
この大会では上位に入ると次年度のナショナルチームとして夏季全日本合宿に召集されます。
誰にでもチャンスがある、こんな魅力的な大会はなかなかないですね。
Q スタートではどうやって走るの?
A スタートでは、「トラックイズクリア」というアナウンスが合図となり、選手はそりを氷の溝にランナーという滑走部を合わせてセットします。
そこからそりを押して走り出すのですが、スタート板があり、
それを陸上競技のスターティングブロックのように蹴って走り出します。
押し方はハンドルがあり、それを両手で持ったり、
片手で持ったりしてそりを押しながら走ります。見た目は雑巾掛けのような体勢になります。
下り坂を走りますので、スピードにのったところでそりに乗り込みます。
野球でいえばヘッドスライディングやバレーのフライングレシーブといったイメージです。
乗り込んだらすぐに滑走フォームをつくります。
スケルトン競技のスタートスタイル
Q そうじゅうはどうやるの?
A 選手は何もしていないように見えますが、
実は肩や膝、つま先、指先などでそりに微妙な力を加え操作しています。
そりの構造を見ていただきたいのですが、そりはとても単純な構造です。
フレームといわれている矩形の鉄部分に肩や、膝で圧力を加えると、
その力がランナーに伝わり、そのエッジが氷のコースに、きっかけを作ることでそりは曲がります。
たとえば右に曲がりたい時は、左肩と右膝でそりを圧迫してそりをしならせるか、
右足のつま先をつくなどしてきっかけをつくります。
スキーでいえばストックをつくようなイメージです。
ただ、強すぎると”摩擦”がつよくなり、”減速”になるので、さじ加減が重要になります。
スケルトンの場合はエッジといってもスキーのエッジのように鋭いものではなく、
パイプ状の鉄棒に切り込みが入っている程度ですので、
あまり大きな操作性はありません。自動車を運転する方にはイメージしやすいかと思いますが、
高速道路を運転している時、カーブがあってもほとんどハンドルは動かさないですよね?
基本的にはまっすぐであり、目線を先にもっていくことでハンドルも結果的に少しまわしていた、
そのぐらいのイメージです。
ただ、海外のコースではちょっと強引に操作をしなければ転びやすい、
「魔のカーブ」も存在しますのでご注意を。
Q どうしたら速く滑れるの?
A そりに乗ったら滑り落ちるだけなので、
いかにスタートの初速を減速させないかがポイントになります。
前項の”そうじゅう”はあくまでも補助的な動きとなります。
壁にぶつかると大きなロスになる場合は、ちょっとだけ”そうさ”をして防ぎます。
①スタートの初速を速くする。
②ロスのない滑走ライン。
③適した道具を使用する。
④空気抵抗の少ない滑走フォーム。
スケルトン競技の必要要素
Q ライン取りって?
A ライン取りとは、最短距離で走れるようにするための道を通ろうとすることです。
F1などを見る方はイメージしやすいかと思いますが、
道幅は広いのに、ほとんどの選手が同じコースを走っていますね?
それはいかにロスなくスムーズに最短距離で走れるか?その方法を追求した結果のライン取りです。
スケルトンでもそういったラインがあります。
それはコースのくせを熟知しなければわかりませんので、大変難しいのですが、通常は他の選手が滑るのを見るとなんとなくわかってきます。
同じポイントで壁にぶつかったり、
そりが横滑りしてしまうなどロスにつながりそうなポイントをおさえます。
自分で滑る時も初めて滑る場合は、
いつどこでどんな操作をしたら良いかはまったくわかりませんね。
Q そりはどこで売ってるの?
A この店に行けば買える!というそりはありません。なぜなら全て受注生産だからです。
国産も外車?もあります。選手自身が作ったり、元選手が作ったりしているケースがほとんどです。
単純な構造ではあるのですが、微妙な調整等が必要になるため、選手とのコミュニケーションにより改良していき、最終的にオリジナルのそりができあがります。
価格はピンきりですが、相場は15~50万円ぐらいです。選手同士で交渉すれば中古も手に入ります。
相性もあるので、購入の際は、高い買い物ですし、
いろいろなそりを見たり、使用している選手に話を聞いてから購入することをお勧めします。
どちらにしてもとにかく出回っているそりというものは少ない為、情報収集が大切になってきます。
Q 夏はどんなことをしているの?
A 残念ながら滑走練習はできません。主にスタートの練習がメインですが、基礎体力はもちろんですが、
動体視力、バランス感覚などを鍛えておくことも必要です。
カナダには”アイスハウス”という年中氷が張ってある、
屋内のスタート練習施設があります。夏場は世界各国から、ここに練習に集ってきます。
夏のトレーニング
Q 選手はどのぐらいいるの?
A 男女合わせて約100名ぐらいです。もっともっと選手が増えると良いのですが…。
特に女子は20名程度なので今後の育成が重要です。

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